Marantz ST-54

Marantz ST-54 をゲット!

2006年7月21日、PLL シンセサイザー FM/AM チューナー Marantz ST-54 の中古品を、税込1,000円で買いました。 定価は36,900円なので、クラス的には中級機です。 (高級機ではなく、安物でもない。中途半端なクラスです。)



Marantz ST-54 について



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良いです。 写真をクリックするとメイン基板の拡大写真を表示できます。

  2. 主要部分には IC を使って合理化が図られています。


  3. FM フロントエンド部

  4. FM IF 部

  5. FM 検波部

  6. FM MPX 部

  7. AM 受信部



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 ST-54 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM
    MUTING : OFF
    FINE TUNING : OFF
    - -  
    2 83MHz 90dB
    変調 : OFF
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    L202 J100 ピン間電圧 = 0V FM 同調点調整
    3 - - 90MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    フロントエンド内
    OSC コイル
    J500-1pin 電圧 = 12.0V VT High
    4 - - 76MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    - J500-1pin 電圧 = 3.0V VT Low
    確認のみ
    5 83MHz 30dB
    変調 : OFF
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    フロントエンド内
    RF コイル×3
    IFT
    [LA1231] 13pin 電圧 = 最大 RF & IF 調整
    6 83MHz 30dB
    変調 : OFF
    83MHz 受信
    IF BAND : NARROW
    L201 [LA1231] 13pin 電圧 = 最大 IF 調整 (NARROW)
    7 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz 100% mono
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    L203 DIST オーディオ出力 = 高調波歪率最小  
    8 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz 100% mono
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    L203 TUN J200 ピン間電圧 = 0V  
    9 - - - - 手順7と8を数回繰り返す 超広帯域レシオ検波調整

  2. FM MPX 部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 ST-54 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM
    MUTING : ON
    FINE TUNING : OFF
    - -  
    2 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz 100% stereo
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    フロントエンド内
    IFT
    オーディオ出力 = 高調波歪率最小 IF 歪調整 (WIDE)
    ±90度の範囲で調整
    3 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz 100% stereo
    83MHz 受信
    IF BAND : NARROW
    L201 オーディオ出力 = 高調波歪率最小 IF 歪調整 (NARROW)
    ±90度の範囲で調整
    4 83MHz 90dB
    変調 : R/L ch. only 1kHz
    83MHz 受信
    IF BAND : WIDE
    R325 L/R ch. オーディオ出力電圧 = 最小 セパレーション調整 (WIDE)
    5 83MHz 90dB
    変調 : R/L ch. only 1kHz
    83MHz 受信
    IF BAND : NARROW
    R326 L/R ch. オーディオ出力電圧 = 最小 セパレーション調整 (NARROW)

  3. AM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 ST-54 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : AM - -  
    2 - - 1602kHz 受信 LA03 J500-1pin 電圧 = 7.5V VT High
    3 - - 531kHz 受信 - J500-1pin 電圧 = 1.2V VT Low
    確認のみ
    4 603kHz 40dB 603kHz 受信 LA01 S メータ = 最大  
    5 1404kHz 40dB 1404kHz 受信 CA02 S メータ = 最大  
    6 - - - - 手順4と5を数回繰り返す RF トラッキング調整
    7 999kHz 40dB 999kHz 受信 LA05 S メータ = 最大 IF 調整

  4. 調整結果

    1. FM ステレオセパレーションは 以下となりました。

    2. WIDE/NARROW 共にセパレーション調整ができるので、良好な数値が出ました。

      項目 IF BAND L R 単位
      ステレオセパレーション WIDE 64 61 dB
      ステレオセパレーション NARROW 55 55 dB
      パイロット信号キャリアリーク - -79 -68 dB



使ってみました



仕様その他

  1. Schematic

  2. 仕様は以下です。

    FM チューナー部  
    受信周波数範囲 76.0〜90.0MHz (100kHz step)
    アンテナ端子 75Ω不平衡型
    S/N 80dB (stereo)
    実用感度(75Ω) 10.3dBf (0.9μV)
    選択度 40dB (WIDE)
    75dB (NARROW)
    高調波ひずみ率 0.05% (WIDE, 1kHz, stereo)
    ステレオ分離度 60dB (WIDE)
    周波数特性 30Hz〜15kHz (+0dB/-0.5dB)
    AM チューナー部  
    受信周波数範囲 531〜1602kHz (9kHz step)
    アンテナ 外部ループアンテナ
    感度 300μV/m
    選択度 40dB
    総合  
    オーディオ出力電圧 940mV
    付属機能 ・FM 16局、AM 8局のランダムプリセット
    ・ラストステーションメモリ
    ・AUTO/MANUAL 同調
    電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
    定格消費電力 12W
    外形寸法 幅416×高さ90×奥行313mm
    重量 3.2kg
    その他  
    定価 税抜 36,900円
    発売時期 1989年