TECSUN CR-1100DSP

TECSUN CR-1100DSP をゲット!

中華 DSP ホームラジオTECSUN CR-1100DSP です。 中国滞在中の2013年1月24日、 TECSUN のダイレクトショップ にて送料込198元(日本円で2,800円程度)でした。 1月21日の夜に注文して1月24日に到着しました。

日本で輸入業者から買うと7千円程度なので、こういう中華製品は中国で買うのが吉です。

右の写真は オーム電機 AD-F950N で、CR-1100DSP を日本向けに仕様変更したものです。 主な変更点は「パネル文字を 中国語→日本語」「液晶ディスプレイの文字を 中国語→英語」「FM/AM 受信周波数を日本バンドに固定」です。 売価は8千円程度です。

一般向けには AD-F950N でしょうが、CR-1100DSP のほうが受信周波数帯が広いのでマニア受けします。 特に海外でも使いたければ CR-1100DSP しかあり得ません。

操作パネルの中国語は馴れればご愛嬌です。 私のように中国に長期滞在していると、中国語でも全然困りません。



付属品とオマケ品

  1. 付属品

  2. オマケ品



DSP ラジオとは

  1. 右図は CR-1100DSP に使われている SILICON LABS Si4730 のブロック図です。 これが DSP ラジオの主要部分で、ほとんどの機能を構成します。 小指の爪くらいのごく小さいチップです。(3.31×3.31mm)

  2. Si4730 で電波の選局・増幅・検波・ステレオ復調の全てを DSP デジタル処理します。 従って、受けた電波を一旦 ADC でデジタルデータに変換し、これを DSP 処理してから DAC でアナログに戻します。

  3. コイルとしては MW 受信用のバーアンテナがあるだけで、これ以外にはありません。 従来ラジオでは同調回路があったので、フロントエンドや中間周波数増幅、検波、ステレオ復調の難しい調整が必須でしたが、これらを数値演算でやってしまう DSP ラジオは調整不要 です。 従って経年変化による性能劣化は考えられません。 画期的 です。

  4. DSP ラジオは、高価な同調コイルやセラミックフィルタが不要で、組み立て後の調整も不要のため、安価に製作できるはずです。 しかも性能は良い。 今後、ラジオは全て DSP ラジオになってしまうような ・・・



使ってみました

  1. デザインと機能

  2. 評価



操作方法

  1. 一般的な操作はボタンの名称で判ると思うので、特徴的な操作のみを解説します。

  2. 時刻設定

    1. 電源 OFF 時に [時間設定] ボタンを長押しすると、ディスプレイの「時」表示が点滅します。

    2. [ジョグダイヤル] ツマミを回して [時] を選び、[時間設定] ボタンを押すと、[分] 表示が点滅します。

    3. [ジョグダイヤル] ツマミを回して [分] を選び、[時間設定] ボタンを押すと設定完了です。

  3. FM1 バンドの受信周波数帯の変更 (MW 周波数帯変更も兼ねます)

  4. ディスプレイの表示切換

    1. 時刻の表示形式の変更

      • 電源 OFF 時に [12/24切替] ボタンを長押しすると、12時間形式と24時間形式を切り替えることができます。

    2. 右上の表示部の切替

      • 電源 OFF 時に [時間設定] ボタンを押すと、[温度] → [アラーム A 設定時刻] → [アラーム B 設定時刻] の順で切り替えることができます。

      • 電源 ON 時に [時間設定] ボタンを押すと、[受信レベル] → [温度] → [現在時刻] の順で切り替えることができます。

  5. 選局モードには [ダイヤル選局モード] [メモリ選局モード] [お気に入り選局モード] [ATS 選局モード] の4つがあります。

  6. プリセットメモリ登録方法

  7. プリセットメモリの編集方法

  8. アラーム

  9. スリープタイマ

  10. リセット



仕様その他

  1. 取扱説明書 (中文)

  2. AD-F950N 取扱説明書 (抜粋)

  3. 右の写真は内部の様子です。 写真をクリックすると拡大写真を表示します。

     

  4. 右の図はオーディオ部分の回路図です。 回路図をクリックすると拡大回路図 (pdf) を表示します。

  5. TECSUN 社の CR-1100DSP 生産ラインです。 若い女性が愛情をこめて作っています。 お兄ちゃんは修理しているのかな?

     

     

  6. 仕様は以下です。

    項目 スペック
    受信周波数 @FM1: 標準 87〜108MHz / 米国 88〜108MHz / 日本 76〜90MHz (0.1MHz step)
    AFM2: 露国 65〜108MHz (0.1MHz step)
    BMW: 標準 522〜1620kHz (9kHz step) / 米国 520〜1710kHz (10kHz step)
    感度 @FM: 3uV
    AMW: 0.5mV/m
    プリセットメモリ数 合計 300個
    @FM1: 100個
    AFM2: 100個
    BMW: 100個
    お気に入りメモリ数 合計 15個
    @FM1: 5個
    AFM2: 5個
    BMW: 5個
    アンテナ @ロッドアンテナ ・・・ FM 用
    AF 端子 (50Ω) ・・・ FM 用
    B内蔵バーアンテナ ・・・ MW 用
    外部入力端子 直径3.5mm ステレオミニジャック
    ヘッドホン端子 直径3.5mm ステレオミニジャック (32Ω)
    スピーカ 3インチ 8Ω 2W
    出力 1W
    時計精度 月差30秒以内
    電源 @単1乾電池×4本
    ADC6V 300mA : DC 入力端子 (適合 DC プラグ:外径5.5mm/内径2.1mm, センターマイナス)
    電池持続時間
    (アルカリ電池)
    FM: 200時間 (約8日)
    MW: 150時間 (約6日)
    外形寸法 258(W)×148(H)×63(D) mm (突起物含まず)
    質量 1050g (電池含まず)
    使用可能温度 0〜40℃
    保管保証温度 -10〜50℃
    付属品 @ステレオイヤホン
    Aライン入力用オーディオケーブル
    B取扱説明書 (中国語)