メールシステムの構成

1. メールシステムは以下の構成とします。
   
   
   • メールシステムは複数のソフトウェアの組み合わせで動作するので難しいです。
     
     
   • Procmail を使うのは、簡易的な Spam メール排除機能を持たせるためです。
     
     

   ソフトウェア	機能	備考
   Postfix	SMTP server	SMTPs を利用可能にします。
   Dovecot	IMAP/POP3 server	POP3s を利用可能にします。IMAP はサポートしません。
   Procmail	Mail filter	Debian8 ではデフォールトでインストールされています。

   
   
2. 構築目標
   
   
   • セキュリティを強化するため、[SASL 認証] [SMTPs] [POP3s] を使えるようにします。
     
     
   • Maildir 形式として、ユーザごとにメールが管理できるようにします。
     
     
   • OP25B 対応として、サブミッション587番ポートも利用可能にします。
     
     
   • IMAP はサーバにメールがいつまでも蓄積されるのがイヤで、POP だけをサポートします。
     
     
3. メール関係のポート番号は以下となります。
   
   
   • メールシステムとしては IMAP4 以外の全てのポートを使用可能にしますが、最終的にファイアウォール iptables で 110, 587ポートを閉じてしまいます。
     
     

   暗号化なし		暗号化あり		備考
   プロトコル	ポート番号	プロトコル	ポート番号
   POP3	110	POP3s	995
   SMTP	25/587	SMTPs	465
   IMAP4	143	IMAP4s	993	サポートしません (使用不可)

   
   
4. 現在最も人気のあるメールクライアントソフト Thunderbird での設定情報は以下です。
   
   
   • Thunderbird 以外で使う場合にも同じような設定項目があると思います。 メールクライアントソフトによって設定項目名がバラバラで、当方では把握しきれません。
     
     
   • ピンク色の項目は参考です。 ファイアウォール iptables でポートを閉じるので使えません。
     
     

   	受信	送信	受信	送信
   	POP3s	SMTPs	POP3	SMTP	Submission
   サーバ名	nice.kaze.com
   ユーザ名	ユーザ名
   ポート番号	995	465	110	25	587
   接続の保護	SSL/TLS		なし		STARTTLS
   認証方式	通常のパスワード認証		平文のパスワード認証		通常のパスワード認証

   
   

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