SONY ST-SA50ES

SONY ST-SA50ES が到着

2010年11月13日、T さんより SONY ST-SA50ES が送られてきました。 このチューナーは一度触ってみたいと思っていたので、ヤフオクで落札したという中古品を借りたのです。

依頼者はヤフオクで1,000円で落札したとのこと。

ST-SA5ES と非常にデザインが似ており、コストダウン機かな???



カバーを開けてみました

  1. ST-SA5ES よりかなり基板が小さくなり、かつ、回路構成のグレードが下がっています。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. FM フロントエンド

  3. FM IF 部

  4. FM 検波部

  5. FM MPX 部

  6. 以下の IC を使用して合理化が図られています。


  7. プリセットメモリ保存用のスーパーキャパシタはフロントパネル基板に実装されています。

  8. 使用 IC のロット番号より、この ST-SA50ES は1999年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1999年でした。



修理

  1. 現象

  2. 原因

  3. 修理



調整

写真の FM stereo / AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)と 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。

シンセサイザーチューナーと言っても10年も経つとコイルやトリマーはズレます。

  1. ともかく、調整点の少ないチューナーで、かなり合理化されています。 調整が少ないとコストが下がるし、調整ズレも若干発生しにくいかもしれません。

  2. FM 受信部の調整

  3. AM 部の調整

  4. 調整結果

    1. ステレオセパレーションが大きく向上して良い音になりました。 調整前より 20dB セパレーション向上しました。

    2. FM ステレオセパレーションなどは以下となりました。 優秀な数値です。

      項目 IF BAND L R 単位
      ステレオセパレーション WIDE 58 59 dB
      ステレオセパレーション NARROW 52 52 dB
      パイロット信号キャリアリーク WIDE -71 -71 dB
      オーディオ出力レベル偏差 (MONO) WIDE 0 0 dB



使ってみました

  1. 全体的にゴールド基調の色合いでなかなか優れたデザインです

  2. プリセットメモリ

  3. 受信性能評価

    1. FM

      • 良好な感度と十分な妨害電波排除能力があります。

      • クォードラチュア検波特有のソフトな音で、PLL 検波の ST-SA5ES のシャープな音とは違います。

      • 一般的な傾向として、PLL 検波は音がシャープで単音を聴くのに適するようで、クォードラチュア検波は音がソフトで複音のハーモニーを聴くのに適するようです。 ST-SA50ES はこの特徴がよく出ています。 私の好みは PLL 検波のほうです。

    2. AM

      • AM の受信性能は ST-SA5ES と同じで、AM チューナーとしては高水準の性能です。

      • AM の感度が抜群です。 ただし、写真のような純正 AM ループアンテナを使った場合です。 ST-SA50ES は AM ループアンテナを選ぶようで、純正でないと最高感度を発揮できません。

      • AM stereo はかなり良い音です。 フゥワァ〜とした音の出かたです。

    3. 総合評価

      • FM は ST-SA5ES よりグレードは低いものの、 十分高性能・高音質 と判断します。 AM は ST-SA5ES と同等で高性能・高音質です。

      • デザインが秀逸 なので、趣味性の強いオーディオ機器として満足できます。

  4. 裏ワザ



Sメータ



仕様