YAMAHA TX-900

YAMAHA TX-900 をゲット!

2008年6月21日、私のチューナーページのファンから YAMAHA TX-900 を寄贈いただきました。 この TX-900 の記事を書くというのが条件でした。

TX-900 は TX-2000 の原型と思います。
海外には TX-1000 というモデルがあって、これは TX-2000 と全く同じでサイドウッドがないモデルです。 TX-900 の次は TX-1000 と型番が並びます。 TX-2000 は TX-1000 と同じなので、結局、TX-2000 の原型は TX-900 ということになるのです。

まずは、外観&動作チェックしました。



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良いです。 紙エポキシ基板材です。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 電源トランスはこれで大丈夫かなぁと心配になるほどの小さい物で、かなりの発熱があります。

  3. 表示部はバックライトカラー液晶です。 豆電球でカラー液晶をバックから照射しています。 蛍光表示に比べて繊細感があります。 液晶なので寿命も長いと思われます。

  4. FM フロントエンド部は4連バリキャップ方式です。 [シングル同調]→[FET]→[ダブル同調]→[Dual Gate FET ミクサ]←[OSC 同調] の構成です。 同調回路はトラッキング調整できる構成です。

  5. FM IF 部は WIDE / NARROW / SUPER NARROW の3段階に切換できます。 ユニフェーズ CF×2, CF×2 が使われています。 ユニフェーズ CF だけで WIDE を構成し、これに CF が足されていって NARROW / SUPER NARROW となります。 IF アンプはディスクリート構成です。 ユニフェーズ CF 段は各段ごとにフィードバック制御して IF 歪を補正する優秀な回路が組み込まれています。

  6. FM 検波部は 広帯域レシオ検波です。 通常のレシオ検波では IFT を2段構成にしますが、TX-900 のレシオ検波は IFT 1段です。 ここにも検波歪を補正する回路が組み込まれています。

  7. FM MPX 部は SANYO LA3450 を使用しています。 LA3450 は「high-grade FM stereo tuner use.」となっており、音の良い MPX IC です。 VCO は無調整回路です。 パイロットキャンセラー回路は実装されています。 セパレーション調整は左右別々に調整できます。

  8. AM 受信部は SANYO LA1245 で全てを行っています。 2連バリキャップのフロントエンド構成でごく普通です。

  9. 使っている部品のロット番号より、本機は1986年製造品と判りました。 (発売は 1987年です。)



リペア

  1. AM アンテナ端子と基板の接続部に半田クラックがあったので、これを半田補修しました。 これで AM 受信時の異常は直りました。

  2. 次項の調整で完全な動作になりました。



調整

写真の FM stereo / AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)を使って調整します。

  1. FM フロントエンドの調整

  2. FM レシオ検波部の調整

  3. IF 部の調整

  4. FM MPX 部の調整

  5. FM レベルメータの調整

  6. FM CSL 調整

  7. AM 部の調整

  8. 再調整結果



使ってみました



レベルメータ



仕様