30-Nov-1998:CASIO SA-65GY

日立市の会社の寮でいる時の暇つぶしに手軽なキーボードがほしいと思いました。 キーボードと言ってもパソコン用でなく、楽器のキーボードです。 大昔、一時シンセサイザーをやりましたが、音合わせが面倒で止めてしまいました。 その後、カシオトーンMT−70を買いましたが、音が電子的で面白くありませんでした。

最近、キーボードに触れる機会があり数万円のポータブル・キーボードを叩いてみましたが、全然良いのです。 ピアノ音にセットすると本当のピアノのような音がします。 スペックをみると、最近のポータブル・キーボードはPCM音源と言って、本物のピアノの音をステレオでサンプリング(録音)して音源として使っています。 少なくともCDプレーヤで聞くピアノの音はします。 久々にほしいなぁと思いました。 大昔のカシオトーンMT−70は8万円以上しましたが、最近ではフルサイズキーのヤマハPSR−78では定価 28,000円です。 メチャクチャ安くなっています。最高級機でも定価 140,000円くらいです。 大昔の値段と0が1個違う。

ヤマハとカシオのキーボードの音を聞き比べると、同じ値段クラスだとヤマハのほうが良い音がします。

どうせ暇つぶしに使うだけなので最低価格品を買うかなと越谷OPAの中にある島村楽器を覗いてみました。 PSR−78がなんと売価が 12,800円で55%引きでした。 さて買うかと思ったのですが、サイズが横幅1mもありチョット会社の寮の部屋に入れるには大きすぎでした。 仕方ないので希望スペックをかなり落として、ミニサイズキーのカシオSA−65GYにしました。 これなら横幅60cmなのでかなり小型です。 問題なのはキーが小さいのと37鍵しかないので両手でつま弾くのはちょっと無理です。(左手を和音程度すれば可能かもしれません。) 電子キーボード特有の自動リズムでやるしかなさそうです。

SA−65GYの買値は 6,980円(定価 10,000円)でした。 笑ってしまうほど安いです。 この機能でこの値段なら、パソコンのキーボードが高く思えてくるのが不思議です。

これが SA−65GY です。 左右にスピーカが付いたステレオタイプです。 デザインも良いです。

今回SA−65GYを選んだ最大のポイントは「Musical Information System」という大型液晶表示です。 これは期待通りでした。 メトロノームの表示がかわいいです。 それと押したキーが液晶の五線譜にリアルタイムに表示されるのが便利です。 半音表示も出ます。

  1. 音は低価格にしては十分と思います。 音の種類が100種類もあるので、どれを使おうか悩みます。 少なくともスピーカで聞く音はキレイです。 ヘッドホンで聞くと少々電子的に聞こえてしまいます。 まあこれは値段相応と言うことで理解します。 少なくとも大昔に買ったMT−70よりはかなり良いです。

  2. リズムパターンは30種類です。 もっと多くても良いと思いますが、実用範囲です。 リズムはテンポ機能により1〜16まで切り替えることができます。 練習では少しテンポを落としてできます。 上手くなったらテンポを上げていきます。 テンポはMIS(Musical Information System)のメトロノーム機能で目で確認できます。 これは非常にグッドです。 MIS表示ではメトロノームのイラストが左右にカチカチとコミカルに動きます。

  3. 内臓デモ曲は10種類です。 音の種類を変更することもできます。 また「−1」と言ってメロディをOFFとして伴奏だけにすることもできます。 結構この機能は練習に役立ちます。 変な言い方ですが、自動演奏では楽器から出る音をそのまま聞いているので、これも生演奏みたいなものだと思います。 安いのに機能だけは結構あるので聞くだけでも楽しめます。

  4. 本体の重さは1700gと持ち運びには便利ですが、固定して演奏するには軽すぎです。 本当にちょっと弾くのに力が入ってしまうとキーボードが動いてしまいます。

  5. ミニキーということでよく注意しないと、隣のキーを押しそうになってしまいます。 注意すべきは、本当に少しキータッチするだけで音が出てしまいます。 キータッチセンス付の電子ピアノであればこのようなことはないのですが、ポータブルキーボードでは共通的な問題です。 慣れればなんてことないのかもしれませんが。

  6. キーが37鍵でちょうど3オクターブ分です。 このため、中心のド音がかなり左に寄っていて、キーボードの真ん中に体を位置すると右手が左に寄り過ぎ、弾きにくいです。

  7. SA−65GYは単3電池5本で動作するのですが、どうせ動かさないのでACアダプタをつなごう〜と...ありゃりゃACアダプタは別売とのこと。 7.5V仕様なので、そこらじゅうを探しまくるとNTTの通信機仕様のACアダプタが見つかりました。 径と極性が一致したので接続するとちゃんと使えました。 通信機仕様なのでかなり余裕を持ったACアダプタです。(昔、秋月で100円で買ったもの。) 熱も持たず余裕があるので、きっと音も良いと思います。

  8. どんなすばらしい部品が入っているのだろうと、分解してみました。 裏側から見えるプラスネジを全部外します。 実に20個以上あるのです。 でも、分解は簡単なほうです。

    ネジを全部外すと表側と裏側の2つに別れます。 上側にはシンセサイザー基板が乗っています。 下側はキーボード・スイッチでラバータイプでした。

    基板サイズは25cmx10cmくらいと大きいのですが、ほとんどLSI2個だけでした。 1個はシンセサイザー・チップでもう1個はスピーカ駆動用低周波アンプでした。 基板にはこの他に抵抗とダイオードがたくさん張り付いていましたが、これはキーボード・マトリックスと思います。 部品としては、たったこれだけです。

    これでよく多機能キーボードが構成できていると感心してしまいます。

  9. 分解したついでに、ヘッドホンを接続するBOXへの配線を取り出しました。 SA−65GYにはヘッドホン端子がないのです。 大きな音で楽しむと隣の部屋に迷惑をかけるので、ぜひ標準で付いていてほしい端子です。

    ヘッドホンBOXの中身です。 100オームの抵抗2本と、あとは配線だけです。


    ヘッドホンBOXへの配線はスピーカへの配線から取り出します。 取り出した後、電池BOXの近くの配線溝からケーブルを取り出します。


    ヘッドホンBOXにヘッドホンプラグを接続したところです。

    <ヘッドホンBOX製作費>
    ・ 6.3径標準ステレオジャック...110円(千石)
    ・コードブッシュ......... 50円(千石)
    ・ミニケース........... 80円(千石)
    ・6Pケーブル..........280円(千石)
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                  合計 520円
    
    ところで、シンセサイザー基板にはACアダプタジャックの横にしっかりと3.5径のヘッドホンジャックのモードがあるのです。 よってここにジャックを付けるとヘッドホン端子ができるようになっています。 それなら、やはり標準で付いてほしかったヘッドホン端子です。
皆さんもたまにはキーボードを取り替えてはいかがですか? この値段ならモデムの3分の1くらいですから、ものにならなくても良いではあり ませんか。